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怪しい代替療法を受けたいと言われたら

2016/01/20
廣橋 猛(永寿総合病院)

 抗癌剤治療がうまくいかなくなってくる頃、免疫療法やサプリメントなど、エビデンスのない治療を受けたいと患者が相談してくることがあります。いわゆる怪しい治療です。自由診療であり、高額な費用負担が求められることも多いようです。そのようなとき自分は、(1)本人がその治療をすることで気持ちの支えになること、(2)本人や家族に負担が大きくないこと──を条件に容認することにしています。

著者プロフィール

廣橋猛(永寿総合病院 がん診療支援・緩和ケアセンター長)●ひろはし たけし氏。2005年東海大学医学部卒。三井記念病院内科などで研修後、09年緩和ケア医を志し、亀田総合病院疼痛・緩和ケア科、三井記念病院緩和ケア科に勤務。14年2月から現職。また、病院勤務と並行して、医療法人社団博腎会野中医院にて訪問診療を行う二刀流の緩和ケア医。日本緩和医療学会では理事として、緩和ケアの広報、普及啓発、専門医教育などの活動を行っている。「がんばらないで生きる がんになった緩和ケア医が伝える『40歳からの健康の考え方』(KADOKAWA)」、「緩和ケア医師ががんになって分かった『生きる』ためのがんとの付き合い方(あさ出版)」など執筆多数。

連載の紹介

廣橋猛の「二刀流の緩和ケア医」
東京下町で病棟、在宅と2つの場の緩和医療を実践する「二刀流」の緩和ケア医、廣橋氏が癌医療や終末期医療、在宅ケアの現状や問題点を綴りながら、患者さんが病院から在宅まで安心して過ごせる医療とケアについて考える。本人のオフィシャルX(旧ツイッター)アカウントはこちら

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