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医師も患者も怖い「原因不明」の病の正体

2018/04/05
薬師寺 泰匡(岸和田徳洲会病院救命救急センター)

 昨年、遺伝性血管性浮腫(HAE)のことを書きました。個人的に興味を持って取り組んでいる分野で、困っている人を少しでも減らしたいなと切実に思っている疾患です。学会で勉強させてもらったり、最新の文献を読んだり、実際の診療に携わったりしているわけですが、先日開催されたHAEの勉強会で、じっくり患者さんの声を聞く機会に恵まれました。

何がなんだかHAE
 自験例の共有や、最新の知見の共有も確かに勉強になるのですが、やはり患者さんの話というのは学びがあります。今回は患者会で積極的に活動されている今村幸恵氏に講演いただきました。

著者プロフィール

薬師寺泰匡(薬師寺慈恵病院院長)●やくしじひろまさ氏。富山大学卒。岸和田徳洲会病院(岸徳)での初期研修を経て救急医療の面白さに目覚め、福岡徳洲会病院ERで年間1万件を超える救急車の対応に勤しむ。2013年から岸徳の救命救急センターで集中治療にも触れ、2020年から薬師寺慈恵病院に職場を移し、2021年1月からは院長として地方二次救急病院の発展を目指している。週1回岡山大学の高度救命救急センターに出入りし、ますます救急にのめり込んでいる。

連載の紹介

薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」
ER×ICUで1人盛り上がる救急医。愉快な仲間達と日本一明るい救命センターを目指して日々奮闘し、「ER診療の楽しさ」の伝承にも力を入れています。出会った患者のエピソードや面白かったエビデンス、ERを離れた救急医の日常までを綴ります。

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