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大阪府吹田市
阪大病院「阪大うなぎや」

2007/11/16

うな丼上1400円。並1000円との違いは、うなぎの枚数。

 久しぶりの阪大病院である。これまでに2回、「阪大恵済団食堂」をレポートしたが、今回は違う。阪大病院に行くたびにずっと気になっていた、同食堂向かいの「阪大うなぎや」だ。

 前回、「すし屋やうなぎ屋にチャレンジできるのはもう少し先になりそうです」と書いたが、そうは言っていられない状況になってしまった。気になっていた「すし屋」の方が閉まっていたのだ。近くを歩いていた患者さんに聞くと、どうやらやめてしまったらしい。

 「早くチャレンジしておかなければ、こっちのうなぎ屋も」という余計な心配をして、今回うなぎ屋に入ることにした。だから、「病院ランチの原稿を書いてくれたら、そのランチ代金は編集部で負担します」とSデスクが言ったから(=メシ代を浮かせる)、という編集部内の“野卑な”指摘は的はずれである。

 というわけで入店する。午後6時半と晩御飯にしてはちょっと早めなためか、客は私一人だけだ。メニューにはうな丼やうなぎ定食、うな玉丼などが並ぶ。それぞれ並と上(とそれ以上?)があったが、シンプルにうな丼に決めた。「並1000円、上1400円」とあったので、店員に「並と上の違いは?」と聞くと、「うなぎの枚数」という。うなぎをしっかりレポートするには多目の方がいいので、上1400円を注文した。決して、「ランチ代金は出します」とSデスクが……まぁいいや。

 注文して、3分とせず出てきた。うん、入店時にまな板の上に乗っている焼き置きのうなぎを見ていたので、そんなものだろう。病院内で炭火を使うのは、なかなか難しいんだろう…と思いながら、口に運んでみた。

 うん。まあ。……。コメントに困る。決してまずいわけではないのだが、なんとなく物足りない。

 関西風に腹開きで蒸さずに焼き上げたうなぎは、皮はパリッとして薄く、蒸してないのにとても柔らかい。聞けば、「関西風は蒸さないのでごまかしがきかない。いいうなぎを使わなきゃダメだから、ウチでは静岡産のうなぎを使っている」と店主。確かに、いつも食べているスーパーのうなぎとは違うんだけども。皮も明らかに薄いんだけども。

 ご飯は少し柔らかめ。たれはややしょうゆの風味が強いかもしれない。これは好みが分かれそう。でも、物足りなさの原因はこれではなさそうだ。多分、うなぎが常温だからなんだろう。立ち上ってくるうなぎの臭気というか、香りが足りないんだろう。温めて出してくれていると思うのだが、食べると体温より低いように感じた部分もあって、それがうなぎのおいしさをちょっと損ねているような気がする。

 とか偉そうなことを言いながら、うなぎのいろはも分かってないのでご勘弁を。聞けば、土曜日を中心に阪大病院の先生方がよくいらっしゃるそうだ。阪大病院の食のバラエティを支えるためにも、がんばってほしいものである。(11/13)
 

連載の紹介

病院ランチ食べ歩き
「日経メディカル Online」関係者が、全国各地の病院のレストランで食べ歩いたランチメニューをご紹介します。
客観的な評価指標として、(1)カロリー・塩分表示があるか?(2)白衣の職員を見かけたか?(3)禁煙か? の3点をチェック。雰囲気、メニューの豊富さ、価格、食器、味などに関する主観的なコメントも付記しています。

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