ビグアナイド薬は古くて新しい薬剤である。ブホルミン、フェンホルミン、メトホルミンという3種のビグアナイド薬が発売されたのは1950年代のことだ。しかし、フェンホルミンで致死的な副作用である乳酸アシドーシスの症例が相次いで報告されたため、同薬は70年代に発売中止。他の2剤も世界的に使用が激減し、日本におけるビグアナイド薬は実質的に使用禁忌薬の扱いとなっていた。
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著者プロフィール
岩岡 秀明(船橋市立医療センター代謝内科部長)●いわおか ひであき氏。1981年千葉大卒後、同大第二内科入局。2002年4月より船橋市立医療センター。日本内科学会総合内科専門医・指導医、日本糖尿病学会専門医・指導医。
連載の紹介
【臨床講座】糖尿病診療「こんな時どうする?」
インクレチン関連薬の登場、インスリン療法のデバイスの進歩などに伴い、糖尿病治療における薬剤の使い分けや選択は難しさを増しています。日常診療に役立つ実践的な診療ノウハウを、最新の知見を交えながら解説します。
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