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日経メディカル臨時増刊 2011年夏号「医療機器医師調査」 Vol.3
医療機器別の不満
使いやすさや精度、可搬性に不満の声 ユニークな改良アイデアも

 今回の調査では、聴診器やX線撮影装置など、日常診療でよく使われるバイタルサインの検査機器や画像診断機器を挙げ、「不満に思うこと」や「改良を望む点」を具体的に書いてもらった。加えて、今後登場してほしい医療機器や、追加してほしい機能や仕様について、実現可能性を問わず自由に書いてもらった。機器ごとに多かった不満や、寄せられたアイデアの一部を紹介する。

 聴診器血圧計心電計など、日常診療でよく使う医療機器については、使いやすさや測定時間、測定結果の信頼性に対する不満が多かった。一方、画像診断装置については、測定原理上被曝が避けられない点や装置の大きさ、価格、解像度に対して、改良を望む声が目立った。

 X線CT装置とMRI装置は、本調査で「医療を変えた革新的な医療機器」として高い評価を得たが、X線CT装置は被曝してしまう点、MRI装置は検査時間が長いことに対する不満が、全体を通して最も多くの人から寄せられた。

 また、多くの医師が、画像の情報を定量化したり、自動的に読影・診断してくれるようなシステムの登場を望んでいることもうかがえた。

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