日経メディカルのロゴ画像

「もはヒポ」プロジェクトを始めた理由

2011/08/31
尾藤誠司

 東京の駒沢にある東京医療センターに勤務する総合内科医の尾藤誠司と申します。このたび日経メディカル オンライン編集部に声をかけていただき、ブログを始めることになりました。

 私はこの病院を大変気に入っています。大半の患者さんは近所の方ですし、800床規模の病院なのに仕事上でお世話になる専門医やスタッフのみなさんは、とてもフレンドリー。働く上での余計なストレスが少ないのが良いところです。

 また、東京医療センターの幹部が常にもっと良い病院を目指して意欲的に取り組んでいる点も気に入っています。とりわけ私の心の琴線に触れるのが、「東京医療センターは、患者の皆様とともに健康を考える医療を実践します」という、この病院の基本理念です。私は講演会などで話すときには、この基本理念をまず紹介することから始めるくらいです。「ともに考える」って本当に素敵な行為だなあと思います。そして、なんて難しいんだろうとも。そんなことをモヤモヤ考え続けながら働いて、生活しています。

 このブログでは、私が夢見ている「医療の在り方」や「医療者の在り方」、「これからの医療が向かうべき方向」などの話題を中心に取り上げ、そのほか私の日常で起きたうれしいことや困ったこと、研修医のこと、色々な場面で出会った方から自分が得たことなどを書いていきます。そして、同時に私が今関わっている、ちょっと破天荒なプロジェクトの紹介もしていきます。みなさん、これからどうぞよろしくお願いします!


著者プロフィール

尾藤誠司氏(東京医療センター臨床研修科医長)●びとうせいじ氏。1990年岐阜大卒。国立長崎中央病院、UCLAなどを経て、2008年より現職。「もはやヒポクラテスではいられない 21世紀 新医師宣言プロジェクト」の中心メンバー。

連載の紹介

尾藤誠司の「ヒポクラテスによろしく」
医師のあり方を神に誓った「ヒポクラテスの誓い」。紀元前から今でも大切な規範として受け継がれていますが、現代日本の医療者にはそぐわない部分も多々あります。尾藤氏が、医師と患者の新しい関係、次代の医師像などについて提言します。

この記事を読んでいる人におすすめ