JR新宿駅から徒歩3分ほどの雑居ビルの6階にあり、大きな看板はない(写真1)。床面積はわずか8坪。診療時間は月曜日から金曜日の午後6時から午後9時まで。受付をはじめ、主たる運営スタッフは大学生が担当(写真2)。医療機器はほとんどなく、開設の内装や什器にかけた費用は150万円――。
何もかもが医療界の常識では異例ともいえる診療所、それが東京都新宿区の「コラボクリニック」(本田美穂院長)だ。主に運営の責任を担う、東大文科1類1年生の城口洋平氏は、開設の経緯をこう語る。「日ごろは健康なビジネスマンにとって、医療機関の敷居は高い。ずっと働き続けて元気な人が、突然倒れることもある。そのため、気軽に受診でき、症状が軽いうちに治療できるよう、日常の生活動線上に便利な医療機関を作ることが必要だと考えた」。
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