滋賀県近江八幡市の総合医療センターが、新規オープンから1年半もたたないうちに24億円の赤字に直面、市はこのほど経営の大幅な見直しに乗り出した。
17診療科、407床を有するこの自治体病院は、病院の建設や運営に民間企業を最大限活用するPFI方式を採用したことで、全国的に注目されていた。だが、2006年12月に就任した現市長の冨士谷英正氏は、「PFIこそが赤字の原因だ」として、既に契約解除に向けた具体的な交渉に入っている(PFIの仕組みやこの間の経緯については、日経メディカル3月号「ニュース追跡」参照)。
ここでは、現市長の冨士谷氏と、PFI導入を決めた当時の近江八幡市長のインタビューを掲載する。そこでは、赤字の原因やPFIについての考え方の違いが浮き彫りになっている。(取材・構成:井上 俊明=医療局編集委員)
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