日経メディカルのロゴ画像

ザ☆ディベート

第4回 医学部新設、是か非か ~中間集計結果~
医学部新設、8割超が「反対」

2012/12/21

 ザ☆ディベート、第4回「医学部新設、是か非か」の投票の中間集計がまとまりました。現時点では、「医学部新設反対」を支持する意見が8割超と、「新設賛成」を圧倒しています。

 投票とともに寄せられたコメントを見ると、反対派には「新設ではなく既存の医学部定員増で柔軟に対応すべき」「単に医学部を新設しても偏在は解消されない」という声が多いようです。一方、賛成派からは「医学部新設の必然性についてよく理解できた。新設には多額の費用がかかるが、それ以上の国益に繋がるものと思うので賛成」などの意見が寄せられました。

 代表的なコメントを、グラフの下から次ページまで、一挙に掲載しました。こちらも参照しながら、第4回の「ザ☆ディベート」をお楽しみください。

 なお、投票は12月26日(木)まで受け付けています(投票できるのは医師会員のみです)。下のボタンから、NMOの動画を閲覧し、続けてケアネットの動画をご覧いただくと、投票とコメントができるようになります。ぜひ、先生方のご意見をお寄せください。

「第4回 医学部新設、是か非か」中間集計結果(2012年12月19日現在、n=1404)


投票した方のコメント(一部、投稿時間順)

◆地域枠の定着率から考えると100%残るような仕組みであれば、いいのであるが、現時点では地域枠は埋まらない、卒業後、他県に出る事例も認められる。医学部増員だけでは効果として乏しく、またこれを新設したからと行って効果を発揮するかと考えると疑問である。また既に設立している大学が有力病院を押さえている現状を考えると、これからの新設医学部に残留しても、あまりメリットもなく、場合によってはキャリア形成に大きな問題を呈する可能性がある。以上のことを考えると医学部新設よりは、いかに現存の医学部で対処すべきかよく考えてから話を進めた方が新設医学部に入学する人間にとっていいのではないかと考える。確かに都道府県によっては個別に考慮することも一理にはあると思うが、医学部新設よりは、医師の活用をいかに考えていく方が即効性があり、今後の持続できうる医療を考察するにとっては有用ではないかと考える。[2012年12月13日12時49分]

◆新しい大学を作る利点は、新しい文化を作るということであり、この点で、定員増により単なる医師の数合わせをすることとは本質的な社会的意味は全く違っています。しかしながら、医学部新設に関しては、既設の大学の定員が増加しているという現状を踏まえて議論する必要がありますね。定員増という現実の中で、一番の問題は、学生の質の低下です。粗造乱造は現実、すでに発生しているのです。東北地方の大学教官より。[2012年12月13日13時22分]

◆既設の医学部で対応すべきです。既設だと状況が変化し削減が必要になったときも対応できるのでは。[2012年12月13日13時50分]

◆これ以上、底辺私立を増やしてどうするのでしょう。誰のため? 患者様のため、というまやかしは、もはや通用しませんよ。[2012年12月13日16時05分]

◆医師の人数に眼が行き過ぎている。何故、「足りない」のか。仕事量なのか、それとも金銭的な問題や、社会からの扱いなどの問題なのか。現在医師である人たちの視点をみな話し合っていないのが、医療や医師数の問題の根本ではないか。「医術は仁術」かもしれないが、医師は体力も時間も限られた、金銭欲もある人間だと言う前提に立った議論を、誰かが始めるべきではないか。[2012年12月13日16時56分]

◆医師数が足りないのではなく、地域や診療科の偏在が問題の本質である。また病院に勤務する常勤の医師が不足しているにもかかわらず、開業医、非常勤の医師が多いのも問題である。今後これ以上医師を増やしても、都市部の開業医や非常勤の医師が増えるだけで、地方の医師、特に病院の常勤医師は不足したままだと思われる。医学部を新設すれば、大学病院に医師が大量に必要となり、その地方の病院はさらに医師不足になってしまう。医学部を造りたがっているのは、その利権に群がる政治家や役人であることは明らかである。[2012年12月13日18時36分]

◆今の問題(医師の偏在、職種の偏在、労働環境の問題)を解決しないで、医学部だけを増やす事の意義があまり感じられない。東北、関東の医師不足は本当に実感しているが、10年先のための医学部増設はコストパフォーマンスにおいてあまり有用とは思えない。増えた医師の就職先の意味はあるかもしれないが。[2012年12月13日22時33分]

◆低学力の医学部学生への対応を速く取らないと、折角の入学定員増も医師数の増加に結びつかないことになります。カリキュラムの改善と共に、CBT、OSCE、国家試験のブループリント、判定基準を見直すべきと思います。[2012年12月14日7時45分]

◆私が医学部入学した昭和44年は、いわゆる新設医大は有りませんでした。その後、1県1医学部の構想の基に各県に医学部ができました。しかし、医師偏在は無くなりませんでした。自治医大でさえも、地元に定着しない人が多い様です。地方大学卒業者には地元で優遇して定着する方策を考えないと、新設しても大都市に卒業生が戻るだけで偏在は解消しません。ただ作っただけでは、粗製濫造の駄目医者を増やすだけです。[2012年12月14日7時49分]

◆勤務医です。このままでは過労死します。交代要員がいません。[2012年12月14日8時05分]

◆反対の声が多いのですが、本当に忙しい勤務医は、今回の動画を見て投票する時間もないと思います。[2012年12月14日8時09分]

◆定員数自体は増えている中、上氏もおっしゃっている西日本を中心とした偏在に関して強力な施策を行うしかない。[2012年12月14日8時15分]

◆地域偏在と診療科偏在、女性医師の活用不足を解消すれば、あと数年で好転すると思います。例えば病院保育士1人増員で、女医さん3名はカバーできます。その方が効率的です。[2012年12月14日8時47分]

◆人口減少に伴い大学進学希望者が年々減少している現状において、医学部の新設は質の低下を招くことは吉村先生の仰っておられる通りだと思います。既存の医学部定員増も同じ結果だと思います。現在の医師不足が単なる医学部の定員増加だけで解決できるのかを根本的に検証すべきと愚考致します。地域および科偏在があるのも現状です。原因調査と議論がもっと必要だと考えます。[2012年12月14日9時08分]

◆いくら医者を増やしても、地域による偏在は避けられない。全国各県で皆同じレヴェルの医療が必要だろうか? 適宜、専門医療機関を配置すればいいのではないか?[2012年12月14日9時53分]

◆医学部を作るのは今じゃない。病気じゃなくて仕事をしていない医師の資格を剥奪するくらいの法律を作ればいい。そうすればいやでも働くでしょう。その代わり、託児所は完備すること。[2012年12月14日9時55分]

◆根本的な問題は、医師の偏在であり、いくら新設医学部を増やしても、だぶついているところはさらにだぶつき、不足しているところに充足はされない。医師の職場選択に関する、半強制的で且つ、不足地域に対して自由選択を促せるような国家的な戦略が必要。[2012年12月14日10時02分]

◆現時点での医学教育でも、学生の質は下がっています。定員はこれ以上増やす必要はないけれど各科の必要数の確保が重要だと思います。さらに、過疎地に医師が行きたくないという気持ちをどうにかする方策も必要かと思います[2012年12月14日10時08分]

◆日本経済が崩壊に向かい、国民皆保険が壊れてしまえば高齢者を中心に病人が増えても医療の恩恵にあずかれる人は減ることも考えられる。医学部を新設する必要はない。[2012年12月14日10時18分]

◆大都市への偏在が問題の根幹ですが、生活環境の良い都市部に住みたいのは、誰でも同じだと思います。毎日、朝晩雪かきする生活を日々送ると、東京暮らしが懐かしいです。[2012年12月14日10時43分]

◆吉村先生のご意見に全面的に賛成です。地域枠導入後、医学生の質の低下が言われております。質の悪い医師を多数養成することにつながることは、国家予算のムダである上に、医療を受ける国民の不幸につながりかねません。偏在の解決策を探るべきです。(ex.研修医が魅力を感じるよう地方病院のレベルアップを図る)[2012年12月14日10時52分]

◆既存の医学部で対応すべきで、地域枠の学生を増やし、偏在を減少させるのが良いと思います。[2012年12月14日11時31分]

◆現在の経済状況が続けば、20年後の医療事情はだいぶ悪くなっているのではないでしょうか。皆保険は維持しても最小限の物となり、医学の進歩の恩恵にあずかれる人は一握りの金持ちのみになるので、医療需要はそれほど増えないのでは?[ペンネーム:財源の問題-2012年12月14日11時33分]

◆自分は、既存の医学部(の定員増)で対応すべきと考える。賛成派の先生は、東日本・西日本の医療関係者の差違を主張されたが、医学部新設の根拠としては力が弱いと感じた。医療過疎の地域が生じるのであれば、その地域に病院を作る(再建する)で対応できるのではと考える。また、「医療過疎の地域=若者(医師)が居着きづらい地域」と考える為、仮にその地域に医学部を新設しても、他の地域に医師は逃げると考える。その事も考慮すると、医学部新設にかかる費用・労力が非常にもったいなく感じる。そして、医学部生の質が落ちた事については、大学病院に勤務する自分自身も肌で感じている。やる気のある医学生は少数いるが、全体的には消極的な印象が強く、「この子達に今後の医療を任せられるかな?」と感じる場面が多々ある。まだ学生であり、医師としてどのように成長するか分からないが、やはり「頼りなさ」を感じざるを得ない。自分が最も良いと感じる方法は、医学部内でのテストを厳しい基準にして、国試での医師数制限を緩和する事である。医師(医学生)の質低下は医学部でこそ是正されるべきと考える。現場(臨床)に出る前に「医師の心構え」をしっかり理解して頂き、まともな医師の数を増やす為に、是非考察して欲しい議題である。[2012年12月14日11時39分]

◆医師不足地域の医師会会員の高齢化は、高齢者人口の増大とともに平行して起こるという予測には賛成です。医師の地域・診療科偏在の解決策を同時に議論しないと、医療過疎地域の悲痛な訴えは永久に解決しないでしょう。[2012年12月14日11時42分]

◆上昌広先生の医学部新設に賛成ですが、新設の場合はメディカルスクールとし、4年制大学卒業者を入学させるようにすべき。[2012年12月14日13時12分]

◆吉村氏の議論は、地域偏在(とくに東西差)について、全く論じていません。東に医師の存在が薄いのは、議論の余地のない事実です。また今、医師がやらされている無駄な仕事についても、考えていません。医師数を増加させ、その中で医師の役割分担を進めない限り、解決の道はないと考えます。[2012年12月14日13時37分]

◆急性期病院などでは、医師も三交代勤務を考える時期に来ている。労働基準法から言えば、病院での当直勤務は、寝当直以外少しでも医師としての仕事をすれば通常業務であるから、当直という考え方が成り立たないのだから、こちらも三交代(一人体制であっても)体制を作らねば法律違反であることは明らか。よって今以上の医師が必要であることは当然であり、既存の医学部だけでできるとは思えない。新設する場合は、利権に左右されることなく厳格に資格審査をして認可をすることが必要。[2012年12月14日14時10分]

◆現在でも開業医は過密で過当競争になっている。いまから医学部を新設すれば、将来医師過剰になり失業者を生むことになる。[ペンネーム:新設反対-2012年12月14日14時49分]

◆「医師自身の高齢化」と、「女性医師増加」の2つの問題が、明らかにされました。女性が医師という職業を選択する場合は、「相当な覚悟」が必要だと思います。[2012年12月14日15時43分]

◆新設するも良し、定員増加でも良し。どちらにしても、医師数増加は必要。[2012年12月14日15時47分]

◆とりあえず新設しないで既存で対応するのが吉と思います。つくったものは壊せないから今度、余ったときに困るので。[2012年12月14日17時41分]

◆既婚・子持ち女医ですが、最小限の産休以外は男性医師と同等に働いています。結婚、子育てをきっかけに常勤を退く若い女医が多いことには憂慮していますが、医学部定員をこれ以上増やすよりも、既に多くの税金をかけて育った女医を社会で有効に活用できる社会をつくった方がずっと効率がいいと思います。医学部新設より、保育所新設の方が安いですし、他の職種で働く女性にもメリットがあるのではないでしょうか? いらなくなったときに減らすことも、医学部をなくすよりも簡単だと思います。[2012年12月14日17時43分]

◆繰り返され報道される医療訴訟等の問題で、このごろは医学部志望者が減り始めていると思います。これ以上新設すると更に質が落ちることが心配です。[2012年12月14日18時03分]

◆医師の偏在が医学部の偏在に依存するなら、東京大学がまず田舎にいったら?でしょ! 医療の作業効率を上昇させるには医学部を論じても無意味ですよ。日本に必要な医療のminimum requirementとは?のコンセンサスの民意誘導が無いと日本の医療は変わらない。自然の流れでいいんじゃないですか? 下手に意図的に動かすと原子力政策の二の舞、前期臨床研修医の二の舞だったりして(笑)[2012年12月14日19時58分]

◆増員に賛成。ただし何らかの質の保証がされる条件付。[2012年12月14日22時03分]

◆現在救急科担当をしていますが,高齢化の中,高齢者入所施設などでの専従医師が居ないため,無駄な蘇生行為をせざるを得ない事態が多々発生しているように感じます.医師の仕事は先端医療ばかりではなく地域医療・介護医療など需要は益々増えるばかりです.医師の仕事内容についてこれまでのイメージを変える必要が有ります.[2012年12月15日6時44分]

◆これ以上の医師増員は各病院の人件費像や医師の資質低下にもつながり、賛成できない。そもそも医療現場の非効率性を大幅に改善することが先決である。すなわち診療録記録や簡単な説明と同意取得の代行、簡単な処置を看護師にまかせる、種々の指示は口答で行い、代行記録、医師による確認と認証など、事務的なことをできるだけ減らすだけで一人の医師ができる医療行為は大幅に増える。もっと医療会は民間企業活動から学ぶべきである。そのような主張がほとんどなされないのは、閉鎖的社会の中での後進性の表れだと思う。[ペンネーム:業務改善-2012年12月15日10時09分]

◆県全体で医師不足でも、医大のある県庁所在地は医師過剰傾向がある。医師不足の深刻な地域に医大を新設し附属研修施設を設置すれば、医師の絶対数が増えるのは確実。サテライト効果も望める。地域活性化も見込める。現在、県に1医学部しかないと、医師会に占める地元の単独医学部出身者が圧倒的多数となる結果、政治の一党独裁に近い状況が生じている。医師会を通して医大の県医療政策への発言力が強大になること、医大のある県庁所在地がさらに医療充実度を高め医師が集中する傾向を強め、さらなる県庁所在地と地域の医師偏在を緩和するベクトルが生まれない。また、県や国からの研究費補助が1医大(医学部)に集中し、研究職での努力のモチベーションが低下し能力そのものの低下も派生すると懸念される。 医師の偏在と上記の弊害を共に解消するには、1県に複数医大を設けること、必ず医師不足地域に設置することが求められる。[2012年12月15日11時04分]

◆医学部を増設する前に、やらなくてはいけないことがたくさんありそうですね。[2012年12月15日12時30分]

◆現状は医師数不足ではなく、医療費不足であり、医師数を増やしても解決にならない。また、医大が増えるといっても、ドラ息子への門戸が広がるだけの3流私大が増えるのであり、有能な人材の底上げにはならない。[2012年12月15日21時00分]

◆診療科の偏在改善、女性医師の活用など優先して取り組む課題がある中で、小手先の新設は将来に負の遺産を残すだけと考えます。[ペンネーム:新設反対-2012年12月16日2時08分]

◆医師の数は、現在の数で十分。地域枠と称する医師の診療レベルの低下が懸念される。また、現存の開業医・勤務医の診療レベルの低下が問題で、最新の医療知識に全くついていっていないのでは?内科系の専門医と称する専門のみの診療しかできないのは、大きな問題である。現行の研修医システムを改善することも大いに必要である。数だけの議論は全く意味なし。医療自体の中身を変える必要性を議論すべきと思われる。[2012年12月16日8時43分]

◆最近バイトの募集も減ってるし、医学部増やすと仕事なくなりそうです。設備の整っていない開業医が増えているので設備の整っている大きい病院の医師を増やしてほしい。[ペンネーム:バイトの募集-2012年12月16日9時35分]

◆人口当たりの医師数が多い徳島県でも徳島市近辺を除いては医師不足とのことであった。単純に医師を増やして医師不足が解消するのであろうか。自治医大卒業生が9年間の義務年限を僻地を含めた地域医療で成果を上げているように、国立など国公立大学卒業生は一定機関義務的勤務が必要ではないか。科の偏在も是正すべき。行政主導で任せるのではなく、大学・医師会を含めた医師主導で行うべきである。医師という職業自身が公的財産であり、ある程度の義務は負うべきであると考える。[2012年12月16日11時48分]

◆今後、医師不足・医師過剰に柔軟に対応していくには、既存の医学部での増減を対応するのが、いいと思った。国の財政逼迫のおり新設は、コストがかかりすぎると思う。また、報酬の問題・勤務時間の問題も議論してほしい。[ペンネーム:既存医学部で対応に賛成-2012年12月16日14時33分]

◆ただ医学部を増やし人数をふやしても、医師として責任を全うできる能力をそなえている人でないと一生つとまらないと思うので、その点、人数が増えて対応できるものでは無いと思う。[2012年12月17日9時21分]

◆医師不足の問題は絶対数ではなく偏在であるのは、医療者であれば認識しているところ。人数を増やしても、医療資源を利用する側の意識が変わらない限り、解決には結びつきにくいように思います。[ペンネーム:問題は別にある-2012年12月17日9時25分]

◆ノウハウなどが確立している現在の医学部で対応すべき。[2012年12月17日9時30分]

◆医師は十分いるが、コメディカルがやるべき仕事までさせられているため足りないようにみえる。[2012年12月17日9時32分]

◆医学部を新設しても問題の解決にはならないであろう。卒業生が地元に残るような方策をとらないと意味がない。[2012年12月17日9時33分]

◆医師数増加自体に反対。偏在の解消が専決問題。[2012年12月17日9時33分]

◆医者はそれほどいらない。コメディカルを増やすべきだ。[2012年12月17日9時34分]

◆やはり、医学部新設ではなく、定員の増減で柔軟に対応すべきと考えます。医学部を新設するということは、病院を新たに作る、教官を雇うということであり、医師増員以上の影響があります。また、地方の医学部から研究機能を取り除き、教育と臨床に特化させることで、医師負担を減らすのもリソースの有効活用という意味では有効だと思います。[2012年12月17日9時37分]

◆むしろ定員を減らすべき。本当にたりなければ外国人医師の導入。そもそも医師になれるほどの人材を医師だけで占有しようというのがおかしい。[2012年12月17日9時43分]

◆現状少しずつではあるが、定員数は増えている。高度化、制度、システム、診療報酬の問題が大きく、数を増やせば解決するとはとても思えない。[2012年12月17日9時45分]

◆とりあえず、「医学部新設に反対」を支持しました。将来予測が両者でかなり違うため、どれが確からしいかが重要になりますが、最後は「エイヤッ」と決めました。また、既設の医学部の定員増でまかなっているとの吉村先生のご意見ですが、医師の中では最も忙しい大学教員(医師)に更なる負担を強いており、教育の質の低下になっていると思います。更に、学生の学力低下は教員側にも責任はあるのではないでしょうか。[2012年12月17日9時45分]

◆これ以上の人数を増やすことは医師の質の低下につながる。卒前教育から見直し今の人員の質をあげることがまずは大事。実際の診療では、無駄な医療の削減(まずはコモンな風邪に抗生剤は使わないなど)、パラメディカルの権限を増やすことで対応すべき。これらは国レベルでの対応が必要と考えます。[2012年12月17日9時49分]

◆医師の資質が問われる現在、各県最低1校はある医学部を単純に新設する必要はなく、大学において学生増員にて対応すべきであると思います。[2012年12月17日9時52分]

◆現在絶対的に医師数は減少しています。医師自体の高齢化もあり「この方が診察するの?」という先生も多く見受けます。定年制のないのが現状と思いますが、新設して多くの若手医師を作ることが大切と思います[2012年12月17日9時54分]

◆成績優秀だから良い医師になるとは限りません。だから、学力不足、即ダメな医師が増えるとは思いません。それより生き残るための競争があった方が良い医師は増えると思います。ただ、現状以上に定員増は必要ないと思います。[2012年12月17日9時58分]

◆現在の表面上の医師不足の状態は医師不足では無く、卒後医師の地域偏在、診療科偏在、病院勤務から開業医へのシフト(病院勤務医の勤務が激務であると、開業に流れてしまう)が非常に大きいためではないかと思う。今後、卒業生は卒業した都道府県で卒後研修とその後の数年間はへき地医療を含めたその地域での業務を必須化する位のドラスティックな改革が必要である。[2012年12月17日9時59分]

◆医学部を新設することで、教官を配備しなければならず、さらに市中の医師不足はすすまないのだろうか? 医師を増やす政策は必要だが、最低限の医師の質を保つように努力すべきだと思う。[2012年12月17日10時03分]

◆医師数の問題ではなく、医師の偏在が問題であると思う[2012年12月17日10時03分]

◆基礎学力低下が嘆かわしい昨今、医師数を増やしても、医療事故・医療訴訟が増えるだけ。日教組解散および小学校教育からの底上げが急務であり、そのうえで再議論すべきだと思う。[2012年12月17日10時08分]

◆一人前の医師ができあがるのに10年かかるとして,医学部ないし医学校を新設することが合理的とは言えないでしょう.また東北の大学を卒業して東北に居住して勤務するかどうかには別の要因が働くと思われるので,新設が良いとは思えない.[2012年12月17日10時09分]

◆新設して将来また定員を減らすようなことになれば問題。また現状に医学部の定員を増やせば即効性がある。医師の偏在は定員の問題よりは行政その他の問題の方が大きい。医療行政の見直しが先であろう。[2012年12月17日10時12分]

◆数より質。増やしてもモチベーションの低い、当直をやらない医師ばかり増加する。ヒトと医療でいかに接するかを大学で教えないと行けない。今の大多数の教員では??[2012年12月17日10時13分]

◆将来的には人口は減少するから。[2012年12月17日10時17分]

◆高収入や社会的地位のためだけに学力が高いだけという理由で医師になろうというひとが増えていると思います。そういう人種のために医学部を増設する必要はない。[2012年12月17日10時21分]

◆長期的視野に立つと医師を増やすことよりも医師をどのように活用していくかが大切だと思います。[2012年12月17日10時25分]

◆医者の増員もある程度必要だが、数的には増員で対処できる。医師不足の一番の原因は適正な配備が出来てないからで、この事についての何らかの方策が必要。[2012年12月17日10時27分]

◆やはり、全体的な対応ではなく、部分的な補強が必要なのだと思います。両先生ともに、医学部定員は、東日本で増加させる必要があることは共通で、方法論の違いと捉えることができると思います。となれば、東日本の該当地域が、定員増か医学部新設かを選べるようにすればいいことになります。[2012年12月17日10時28分]

◆入学制度と卒業制度を欧米使用に変えるほうがまだいい[2012年12月17日10時33分]

◆増やしたところでそれが現在不足している分野・地域に供給されるわけではないため。また医師不足といっても本来医師がやるべき仕事ではないことまで医師が行っていることによるしわ寄せが要因の一つであるので、まずそこを是正すべき。[2012年12月17日10時34分]

◆既存の大学で対応可能と思います。医師の地域偏在性を考慮に入れて、ある期間限定でその地域の大学入学定員数を増やすとか、その地域で一定の期間勤務あるいは開業することを前提とした条件での入学希望者枠を設けるとか、対応策はあると思います。[2012年12月17日10時35分]

◆これ以上大学へ医師を引き抜かれたら、地域の中小公立病院には医師がいなくなる。しかも宮城県で医学部を新設しようとしている病院は、営利第一主義で有名である。[2012年12月17日10時39分]

◆統計だがなんだかの専門家が推測したというのが信じられない。原発事故以来、専門家は適当なデータを集めて自分が希望する結論を導き出す連中と思っている。いずれにしても、専門家が将来を予測して意見を述べるなら、その予測が外れた場合の責任の取り方を明示(宣言)するべきと思う。で、医学部新設、増設を考えるまえに、将来、日本が存在しているか、存在しているとしても、どうなっているかが解らない。そのため、無駄になる可能性がある増設に反対する。[2012年12月17日10時41分]

◆医学部を増やすのであれば、多くの教員が必要となる。さらに地域から医師を奪い、医師が育つまでの10年以上の間、地域医療はさらに疲弊する。将来のために10年以上我慢せよというのは、我々はともかく、患者には受け入れられないことであろう。[2012年12月17日10時44分]

◆新卒の医師を増やしても、医師の偏在化は是正できないと思う。[2012年12月17日10時49分]

◆必要ない、むしろ既存大学を減らしていくべきだ[2012年12月17日10時50分]

◆上 昌広氏の高齢化で多死社会になることで医師需要が増えるという点に賛同できない。これまで以上に高齢者医療に社会資源を投入すれば国が疲弊してしまう。介護と看取りを増やし、高齢者医療は縮小すべきだと考える。そして、小児や産科の医療に重点を置くべきだと考える。[2012年12月17日10時50分]

◆医学部新設は、社会的資源の無駄が多く反対である。しかし、近年医学部の学生の質が落ちているのは、医学部入学者増員の影響ではない。現実には昨今の社会情勢不安のため医学部を目指す優秀な人が多すぎて、難易度だけどんどん高まり、一方で医師という職業に誇りとモティベーションとのギャップが大きくなってきている事が問題だと思う。とってもとっても優秀な学生は、医師以外のその学力に相応しいところに進むべきなんだがなあ。[2012年12月17日10時52分]

◆吉村博邦氏の意見に賛成で、大変説得力のある内容だったと思います。臨機応変の対応が必要とされますので、新設には反対です。[2012年12月17日10時53分]

◆病院での外来での待ち時間が3時間以上が恒常化しているので医師不足は間違いない。医専のようなものを作ったり、ポストドクを利用するなどの短期に医師を増やす工夫は必要。[2012年12月17日10時53分]

◆議論の視野が狭くないですか?現時点での医師の資質は物足りているか?今後TPPなどで医療の国際化に対応できる日本の医学部はあるのか?ってことを考えると既存の枠組みを変えることができる新しい医学部ができてほしいと思います。そういう意味では新設に賛成しますが、まあむりでしょうね。[2012年12月17日10時54分]

◆これだけデバイス、薬が発展すれば医者の能力というのは治療のウエートで低くなる一方。画一的な治療で良いんだから自動車工場みたいに大量雇用で大量治療。[2012年12月17日10時57分]

◆地方ではやはり医師不足は深刻です。ひとりでも多くの医師が育つことを希望しています。とくに内科のマイナー科である内分泌、膠原病、感染症は、ほとんど専門医が存在しません。これらの科が患者が少ないわけではありませんので、医学部新設とともにマイナー科への医師の振り分けも必要と思います。[2012年12月17日11時02分]

◆今後の少子化傾向を良く検討する必要がある[2012年12月17日11時03分]

◆局所的には医師不足あるようですが、全体的には医師不足でない面もある。また今後医師過剰、医師の能力の低下などの問題あり、安易な医学部新設には反対です。[2012年12月17日11時05分]

◆人数だけでなく昔以上に知識・技術は増え、専門分化し、権利意識などで雑用も増えていて、過去の働きぶりだけで医師の仕事量は評価できないと思います。仕事の仕方を変えるなど、人数だけの評価では事実上、仕事はこなしきれなくなると思います。きめ細かに完璧にこなすなら人数は必要だと思います。[2012年12月17日11時17分]

◆医学部新設より喫緊の問題は医師の偏在解消です。外科系医師の減少、地域での医者不足、これらは色々問題があった医局制度の崩壊により惹起されたものと思われます(少なくとも我々の医局ではそうです)。[2012年12月17日11時17分]

  • 1
  • 2
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んでいる人におすすめ