在上海日本国総領事館によると、上海市、安徽省、江蘇省の各政府は、7日から8日にかけて、新たに4人(うち死亡1人)のH7N9型鳥インフルエンザ感染例が確認されたと発表した。これで中国の感染者数は上海市、安徽省、江蘇省、浙江省の1市3省で計24人に、死亡は7人となった(表1)。
上海市では、64歳の男性が4月3日に発熱し肺炎と診断された。4月7日に息切れなどの症状が現れ医院を受診。重症肺炎と診断された。同医院で隔離治療を受けていたが、7日に死亡した。
安徽省では、55歳男性が3月28日に発症。4月1日に病状が悪化したため、亳州市内の医院を受診。4月7日にH7N9型鳥インフルエンザ感染であることが確認された。この患者は現在、状態は安定しているという。なお、この男性は生きた家禽類を屠殺し販売する仕事についていたことが分かっている。
江蘇省からは、85歳男性と25歳女性の2人の患者が報告された。85歳男性は3月28日に発症。4月1日に南京市内の医院を受診。8日にH7N9型鳥インフルエンザの感染者であることが確認された。現在、重体だという。
25歳女性は、鎮江市潤州区在住。3月30日に発症。鎮江市内の医院を受診。8日にH7N9型鳥インフルエンザの感染者であることが確認された。
それぞれの感染例では、順に4人、12人、34人、18人の濃厚接触者が把握されている。これまでのところ全員で異常は見られていないという。
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