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トリプルネガティブ乳癌対象にエリブリンとolaparibを併用する医師主導治験を国立がん研究センターなどが開始

2013/05/10
横山勇生

 独立行政法人国立がん研究センターは5月8日、早期・探索臨床研究センター(NCC-EPOC)で、トリプルネガティブ乳癌(TNBC)を対象にエリブリンPARP阻害剤olaparib(AZD2281)を併用投与する医師主導多施設共同のフェーズ1/2試験を開始したと発表した。この試験は、同センターが中心となり、国内3施設(独立行政法人国立がん研究センター中央病院、独立行政法人国立病院機構大阪医療センター、独立行政法人国立病院機構 四国がんセンター)で実施する未承認薬の医師主導治験となる。1月8日に医薬品医療機器総合機構に治験届を提出、1月下旬より登録を開始、既に投与を開始しているという。

 今回の試験について、国立がん研究センターは両剤の併用により、より高い治療効果と選択肢を広げ、また探索的なバイオマーカー研究を含めた高いレベルのエビデンス創出を目的とするとしている。

 TNBCの一部は、BRCA遺伝子の異常と関連のあることが報告されている。BRCA遺伝子異常があると、DNA修復機構が不完全となり、別のDNA修復機構であるPARPが活性化されると考えられている。このため、BRCAに異常を持つ乳癌でのPARP阻害剤の効果が期待されている。また、エリブリンは手術不能または再発乳癌の適応で承認されているが、中でもTNBCに有効であるという学会報告がなされており、olaparibとエリブリンの併用はTNBCに対する新たな治療選択肢になる可能性がある。

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