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ある未承認薬のコンパッショネート・ユース承認

2008/04/08

 4月3日読売新聞夕刊は、生活保護を受給しながら癌の一種である多発性骨髄腫の治療を受けている北九州市の無職女性(59歳)が、国内未承認で保険適用外の薬剤サリドマイドの治療費を、特別に生活保護の医療扶助対象として認められることになったと報じています。“Compassionate”とは、人道的という意味ですが、今回認められた未承認薬の供給を受ける患者さんは、生活保護受給者ということで新聞紙上でも話題になっています。

著者プロフィール

竹中郁夫(もなみ法律事務所)●たけなか いくお氏。医師と弁護士双方の視点から、医療訴訟に取り組む。京大法学部、信州大医学部を卒業。1986年に診療所を開設後、97年に札幌市でもなみ法律事務所を開設。

連載の紹介

竹中郁夫の「時流を読む」
医療のリスクマネジメントを考えるには、医療制度などの変化に加え、その背景にある時代の流れを読むことも重要。医師であり弁護士の竹中氏が、医療問題に関する双方向的な意見交換の場としてブログをつづります。

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