日経メディカルのロゴ画像

Japan Trip報告(その2)
佐久、妻籠、トヨタ…、多様な日本を体験

2008/04/07

早朝、築地の場内を見学。大きなマグロがたくさん横たわっている風景には圧倒された。

3月25日(火)
 朝4:30にホテルロビーに集合し、築地市場の見学を行った。築地は研修の一環ではなく、観光である。もっとも、築地の近くの病院に長年勤務していた自分も、市場内を見学し、競りを見たりするのは初めての経験であった。場内は市場の組合の人が案内してくれたが、彼らの話でまず記憶に残ったのが、場内のパブリックヘルスに対する取り組みの遅れである。確かに場内ではたばこを吸っている人たちをたくさん見かけた。今後、喫煙問題をはじめとして、職員の健康管理が推進されることを期待している。

 築地のマグロの扱い量は世界のトップクラス。大きなマグロがたくさん横たわっている風景にはとにかく圧倒された。日本近海ものから、オーストラリア産、プーケット産まで、各国からマグロが集まってくる。ボストンも言わずと知れたマグロの産地なのだが、残念ながらボストン産は見つけられなかった。

 マグロの解体ショーを見て、実際に試食。こんな新鮮なマグロを食べるのは参加者にとっては初めてのことで、本当のマグロの美味さを知ったようである。朝食は鮨を味わい、午後には茶道を堪能した。

3月25日(水)
 この日は長野にある佐久総合病院を訪問する予定なのだが、その前に、朝の東京といえば、何といっても「満員電車」。ボストンでは日本のような満員電車や満員バスを経験することはないため、品川から東京まで、あえて山手線を利用して日本の通勤を味わってもらった。

著者プロフィール

内山 伸(ハーバード公衆衛生大学院生)●うちやま のぼる氏。1999年佐賀医大(現佐賀大学)卒後、1999〜2001年聖路加国際病院内科レジデント、2001年同チーフレジデント、2002年同病院呼吸器内科。2007年7月留学。

連載の紹介

内山 伸の「ハーバード留学日記」
2007年7月から1年間、米国ハーバード公衆衛生大学院(Harvard School of Public Health)に留学した内山氏。日々の授業の内容や米国の医療事情、ボストンでの生活を紹介します。

この記事を読んでいる人におすすめ