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特集◎相次ぐ研究不正、信頼回復のための10人の提言
研究者の無知、無責任に営利企業がつけ込んだ
第1回 桑島 巖氏(NPO法人臨床研究適正評価教育機構理事長)

 今年2月に欧州心臓病学会誌がKYOTO HEART Studyの論文を撤回したことを契機に、バルサルタン(商品名ディオバン)に関する臨床研究でのデータ操作が相次ぎ判明した。これらの研究の統計解析に、バルサルタンを製造販売するノバルティス ファーマ社の社員(当時)が関与していたことも明らかになった。不正なデータに基づいて長年プロモーション活動を行ってきたノバ社は、厳しい批判にさらされている。批判の矛先は、プロモーションにかかわった医師やメディアにも向けられた。本特集では、一連の研究不正をめぐり、再発防止と日本の臨床研究の信頼回復のために必要なことについて、様々な立場の識者10人に意見を聞いた。

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