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癌骨転移疼痛を緩和する
待望の新薬「Sr-89」の実力は?
造骨部位に集積し放射線を照射、多発例にも有用

 昨秋発売された放射性の癌骨転移疼痛緩和薬塩化ストロンチウムSr-89、商品名:メタストロン注)の効果に注目が集まっている(関連記事)。

 このSr-89、海外では約20年前から用いられており、放射線療法やオピオイドなどの鎮痛薬と並んで、骨転移疼痛緩和療法の選択肢の一つとして定着している。わが国でも、放射線科や核医学の医師を中心に「Sr-89の承認を心待ちにしていた」という医療関係者は多い。

 同薬の発売後、半年ほどの間に使用した医療機関は地域の基幹病院を中心に60病院ほど。日本アイソトープ協会が月にほぼ1回のペースで開催している同薬使用のための講習会は、数百人の定員が毎回のように満員になっており、使用する医療機関数は拡大していきそうだ。

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