慢性腎臓病(CKD)の診療には、早期から定期的に推算糸球体濾過量(eGFR)を算出し、尿検査と併せて腎機能を把握していく姿勢が求められる。「外見でステージ3を疑うことは難しい。ステージ4になっても多少むくみがある程度なので、意識しないと分からない」(筑波大腎泌尿器内科准教授の鶴岡秀一氏)というように、腎機能は検査してみないと判断できない。だから、血圧と同じように日常診療で生涯継続してGFRを見ていくのが望ましいというわけだ(CKDステージについてはこちらを参照)。
その際、大まかに2つの患者像をイメージしながら診療を行っていくといい。その1つが40~50歳代の、いわゆるメタボリックシンドロームの人だ。高血圧、糖尿病、肥満などのリスクを有するこれらの層は、将来的に透析になる可能性も高く、今、最も積極的に対策を講じるべき層と考えられている。
新規に会員登録する
会員登録すると、記事全文がお読みいただけるようになるほか、ポイントプログラムにもご参加いただけます。
この連載のバックナンバー
2008/05/20
2008/05/16
2008/05/12
2008/05/09