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既治療進行非扁平上皮NSCLC患者に対するtivantinib+エルロチニブの有用性の徴候は示されるも試験は副作用中止に【ASCO2014】

2014/06/01
森下紀代美=医学ライター

 治療歴があるEGFR野生型の進行非扁平上皮非小細胞肺癌(NSCLC)のアジア人患者を対象として、c-Met阻害剤のtivantinib(ARQ197)とエルロチニブの併用を検討したフェーズ3のATTENTION試験は、副作用への懸念から中止となり、統計学的な検出力は不足したものの、無増悪生存期間(PFS)は有意に延長し、全生存期間(OS)も延長傾向が認められた。またtivantinibのバイオマーカーとして、肝細胞増殖因子(HGF)が有効な可能性が示された。5月30日から6月3日まで米国シカゴで開催されている第50回米国臨床腫瘍学会(ASCO2014)で、久留米大学病院呼吸器内科の東公一氏が発表した。

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