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【連載第9回】タイプ別スランプ克服法(3)
A型行動パターンの日本人はうつ病になりやすい

2008/05/28

 「A型行動パターン」とは、1959年に米国の循環器病学者であるフリードマンとローゼンマンらが指摘した、虚血性心疾患と密接な関係がある行動パターンの様式をいう(血液型とは関係ない)。

 A型行動パターンは、仕事中も余暇の時も競争心が強く、いつも時間に追われている感じがあり、絶えず物事を達成したいという意欲を持っているような人によく見られる。具体的な行動特性としては、次のようなものが挙げられる。

■A型行動パターンの人はこんな人…
・言葉が早口で、語気も荒く、家族や部下にも当たり散らすことが多い。
・食事のスピードが早く、食後ものんびりすることが少ない。
・相手の話し方が遅いときや、前を走る車が遅いときなどイライラしやすい。
・同時にふたつ以上のことを並行してやることが多い。
・時間に追われている感じが強い。
・自分や他人の行動力を「質」より「量」で評価することが多い。
・貧乏ゆすりなどの落ち着かない癖がある
・朝早くから夜遅くまで、または休日でも仕事をすることが多い。
・責任感が強いと他人からよく言われる。

著者プロフィール

保坂 隆(東海大学医学部教授・精神医学)●ほさかたかし氏。1977年慶應義塾大学医学部卒。82年東海大学病院精神科助手、93年に同講師。2000年に同助教授を経て、03年から現職。

連載の紹介

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