これまで、GIST(消化管間質腫瘍)の治療薬にはメシル酸イマチニブ(商品名:グリベック)しかなく、イマチニブ抵抗性となった患者への対応が課題となっていた。今年4月、新たな分子標的薬のスニチニブ(商品名:スーテント)が厚生労働省から製造販売承認を取得し、そろそろ臨床現場にも登場するとの期待が高まっている。そのような中、GIST患者の治療がどう変わるのかをテーマに、第94回日本消化器病学会総会初日の5月8日に「GISTの治療最前線」と題したイブニングセミナーが開かれた。
まず、新潟大学消化器・一般外科学講師の神田達夫氏が「薬物療法の限界と今後」というタイトルで、次いで癌研有明病院化学療法科部長の畠清彦氏が「副作用マネジメント―スムーズな導入を目指して―」というタイトルで、イマチニブ耐性GIST患者への新たな治療戦略と副作用管理のポイントについて、臨床現場で役立つ具体的なノウハウを詳しく紹介した。
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