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日常診療のピットフォール
腎盂腎炎として治療後、出現した皮疹の意外な原因とは
洛和会音羽病院総合診療科ランチタイムカンファレンスより

2008/09/17

主訴 24歳、女性。発熱、皮疹。
 5月25日、38.5 ℃の発熱、悪寒、残尿感、頻尿が出現。3日後には、咳と痰、鼻汁に加え、咽頭痛も見られた。29日深夜には体温が39.7℃まで上昇し、悪寒戦慄を伴ったため、当院ERを受診した。尿路感染の診断で帰宅したものの症状は軽減せず、再び受診。急性腎盂腎炎として点滴治療を受け帰宅した。その後、瘙痒感を伴った皮疹が全身に出現し、30日朝、再び当院ERを受診した。

連載の紹介

カンファで学ぶ臨床推論
病歴と身体所見、検査値などから鑑別疾患を考え、追加の問診や検査によりいかに論理的に診断を絞り込むことができるのか。日常診療の基礎となる「臨床推論」のトレーニングに主眼を置いたカンファレンスを収録しました。本連載は、『日経メディカル』誌の「カンファで学ぶ臨床推論」(旧タイトル:「日常診療のピットフォール」)からの転載です。

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