日経メディカルのロゴ画像

COPD治療薬で心血管リスクが増えるのか

2008/10/03

慢性閉塞性肺疾患COPD)の管理に使われる抗コリン薬チオトロピウム(日本での商品名:スピリーバ)に関して、米食品医薬品局(FDA)が2008年3月、early communicationとしながらも、“脳卒中リスクが増える可能性”を指摘しました[1]。今回は、抗コリン薬の害について検討したシステマティック・レビューを紹介します。

Singh S, Loke YK, Furberg CD. Inhaled anticholinergics and risk of major adverse cardiovascular events in patients with chronic obstructive pulmonary disease: a systematic review and meta-analysis. JAMA 2008; 300: 1439-50. (2008年9月24日号)

著者プロフィール

北澤京子(日経メディカル編集委員)●きたざわ きょうこ。1994年日経BP入社。専門分野は、医師患者関係、EBMなど。2006年9月から1年間、英国ロンドン大学公衆衛生学・熱帯医学大学院に留学。

連載の紹介

北澤京子の「医学論文を斬る」
「専門用語や統計が頻出する英語の医学論文を手早く正確に読む際には、押さえるべきポイントがある」と語る筆者が、注目論文を批判的に吟味し、独自の視点で解説します。

この記事を読んでいる人におすすめ