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蛋白尿がある人は心血管リスクが5割増

2008/10/29

 2007年に日本腎臓学会が『CKD診療ガイド』を発行するなど、日本でも慢性腎臓病CKD)が注目されています。CKDは、腎臓病がその初期から心血管イベントのリスクになることが分かってきたことから、その概念が提唱されました(日経メディカル2008年5月号)。今回は、CKDの鍵となる指標の一つである蛋白尿心血管疾患との関係を検討したシステマティック・レビューです。

Perkovic V, Verdon C, Ninomiya T, Barzi F, Cass A, Patel A, et al. The relationship between proteinuria and coronary risk: a systematic review and meta-analysis. PLoS Med 2008; 5: e207. (2008年10月号)

著者プロフィール

北澤京子(日経メディカル編集委員)●きたざわ きょうこ。1994年日経BP入社。専門分野は、医師患者関係、EBMなど。2006年9月から1年間、英国ロンドン大学公衆衛生学・熱帯医学大学院に留学。

連載の紹介

北澤京子の「医学論文を斬る」
「専門用語や統計が頻出する英語の医学論文を手早く正確に読む際には、押さえるべきポイントがある」と語る筆者が、注目論文を批判的に吟味し、独自の視点で解説します。

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