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前立腺癌に対する内分泌+放射線治療に死亡率減少効果

2009/02/04

 日本の前立腺癌の診療ガイドライン(日本泌尿器科学会・厚生科学研究班編・2006年版、URLはこちら)に、局所進行型(T3;N0;M0)前立腺癌の治療法に関して、「近年内分泌療法を併用した放射線治療の良好な成績が報告されているため今後のさらなる検討が期待される」との記述を見付けました。今回、その“内分泌+放射線”の長期予後を検討したランダム化比較試験が発表されたので、読んでみました。

Widmark A, Klepp O, Solberg A, Damber JE, Angelsen A, Fransson P, et al. Endocrine treatment, with or without radiotherapy, in locally advanced prostate cancer (SPCG-7/SFUO-3): an open randomised phase III trial. Lancet 2009; 373: 301-8. (2009年1月24日号)

著者プロフィール

北澤京子(日経メディカル編集委員)●きたざわ きょうこ。1994年日経BP入社。専門分野は、医師患者関係、EBMなど。2006年9月から1年間、英国ロンドン大学公衆衛生学・熱帯医学大学院に留学。

連載の紹介

北澤京子の「医学論文を斬る」
「専門用語や統計が頻出する英語の医学論文を手早く正確に読む際には、押さえるべきポイントがある」と語る筆者が、注目論文を批判的に吟味し、独自の視点で解説します。

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