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高齢者へのPPI投与に意外な?注意点

2009/02/25

 昨年10月に開かれた日本消化器病学会で、胃食道逆流症(GERD)の診療ガイドラインについての特別企画が催され、第1選択薬としてプロトンポンプ阻害薬PPI)が推奨されました。GERDの罹患者数は増えており、今後、PPIの処方も増えそうです。PPIは比較的安全な薬と考えられていますが、今回は、肺炎による入院への影響を検討した論文を読んでみました。

Roughead ER, Ramsay EN, Pratt NL, Ryan P, Gilbert AL. Proton-pump inhibitors and the risk of antibiotic use and hospitalisation for pneumonia. MJA 2009; 190: 114-6.(2009年2月2日号)

著者プロフィール

北澤京子(日経メディカル編集委員)●きたざわ きょうこ。1994年日経BP入社。専門分野は、医師患者関係、EBMなど。2006年9月から1年間、英国ロンドン大学公衆衛生学・熱帯医学大学院に留学。

連載の紹介

北澤京子の「医学論文を斬る」
「専門用語や統計が頻出する英語の医学論文を手早く正確に読む際には、押さえるべきポイントがある」と語る筆者が、注目論文を批判的に吟味し、独自の視点で解説します。

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