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診療報酬の詐欺事件で院長の無罪確定―レセプトの利便性と問題点

2009/02/27

 2月17日、診療報酬を不正に請求し約920万円を詐取したとして起訴された北海道のあるクリニックの院長の事件が、無罪確定しました。起訴事実は、この院長が2005年2月から7月にかけて、札幌の医療事務会社社長とこのクリニックの事務員に指示して、実際には行っていない虚偽の診察内容を記した診療報酬明細書(レセプト)を作成させ、北海道国民健康保険団体連合会などから、約920万円をだまし取ったというものです。

著者プロフィール

竹中郁夫(もなみ法律事務所)●たけなか いくお氏。医師と弁護士双方の視点から、医療訴訟に取り組む。京大法学部、信州大医学部を卒業。1986年に診療所を開設後、97年に札幌市でもなみ法律事務所を開設。

連載の紹介

竹中郁夫の「時流を読む」
医療のリスクマネジメントを考えるには、医療制度などの変化に加え、その背景にある時代の流れを読むことも重要。医師であり弁護士の竹中氏が、医療問題に関する双方向的な意見交換の場としてブログをつづります。

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