X線CTの進化は、ここ数年、搭載する検出器を増やす「多列化」が大きな流れだった。
多列化することで、短時間で広い範囲の撮影を行うことができるようになり、心臓や肺など、撮影中に動いてしまう臓器でもブレずに描画できる。各メーカーとも、8列、16列、64列…と歩調を合わせるように多列化を進めてきた。
しかし昨年ごろから、多列化競争が一段落し、進化の方向性がメーカーごとに多様化し始めているようだ。昨年11月30日~12月5日に米国シカゴで開催された第94回北米放射線学会では、各メーカーがそれぞれ独自の方向へ進化させたCTが展示された(写真1)。
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