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北米放射線学会で注目集まる新型CT
CTの多列化競争は「64列」で一段落?
320列登場するも、高解像度化や2管球化に進むメーカーも

写真1 北米放射線学会の会場内の様子

 X線CTの進化は、ここ数年、搭載する検出器を増やす「多列化」が大きな流れだった。

 多列化することで、短時間で広い範囲の撮影を行うことができるようになり、心臓や肺など、撮影中に動いてしまう臓器でもブレずに描画できる。各メーカーとも、8列、16列、64列…と歩調を合わせるように多列化を進めてきた。

 しかし昨年ごろから、多列化競争が一段落し、進化の方向性がメーカーごとに多様化し始めているようだ。昨年11月30日~12月5日に米国シカゴで開催された第94回北米放射線学会では、各メーカーがそれぞれ独自の方向へ進化させたCTが展示された(写真1)。

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