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「年老いた私が、ある日、今までの私と違っていたとしても」

2009/06/01

 医療や介護福祉の現場で働く者にとって、「心の糧」を見つけるのは、
 そう簡単なことではない。

 「使命感」に燃えて、人のお世話をしていても、日々の激務に心身を
 すり減らし、燃え尽きて現場から去る人も少なくない。

 医療従事者だけではない。
 グローバル経済が激動する中、どんな職業に就いている人も
 高いモチベーションを保ち続けるのは容易なことではないだろう。

 先日、たまたまラジオから流れてきた歌が、耳に残った。
 歌手の樋口了一さんが歌う「手紙~親愛なる子供たちへ~」という曲。
 作者不詳のポルトガル語で書かれた一編の詩を、樋口さんの友人が
 日本語に訳し、それに曲をつけたのだという。
 この曲を紹介したホームページを開くと、印象深い歌詞が載っていた。

著者プロフィール

色平哲郎(JA長野厚生連・佐久総合病院 地域医療部 地域ケア科医長)●いろひら てつろう氏。東大理科1類を中退し世界を放浪後、京大医学部入学。1998年から2008年まで南相木村国保直営診療所長。08年から現職。

連載の紹介

色平哲郎の「医のふるさと」
今の医療はどこかおかしい。そもそも医療とは何か? 医者とは何? 世界を放浪後、故若月俊一氏に憧れ佐久総合病院の門を叩き、地域医療を実践する異色の医者が、信州の奥山から「医の原点」を問いかけます。

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