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『ディア・ドクター』―過剰な医師信仰を描いた秀作

2009/07/10

 今回は、現在公開中の映画『ディア・ドクター』を早速観てきましたので、そのご紹介です。物語は研修医の相馬啓介(瑛太)が、BMWのオープンカーに乗って、過疎地の国保診療所に向かうところから始まります。今の臨床研修制度は、過疎地の診療所も臨床研修に協力するシステムになっていますから、相馬研修医が仲間とのくじ引きに負けてやって来たという設定も、決して荒唐無稽な話とは言い切れません。

著者プロフィール

竹中郁夫(もなみ法律事務所)●たけなか いくお氏。医師と弁護士双方の視点から、医療訴訟に取り組む。京大法学部、信州大医学部を卒業。1986年に診療所を開設後、97年に札幌市でもなみ法律事務所を開設。

連載の紹介

竹中郁夫の「時流を読む」
医療のリスクマネジメントを考えるには、医療制度などの変化に加え、その背景にある時代の流れを読むことも重要。医師であり弁護士の竹中氏が、医療問題に関する双方向的な意見交換の場としてブログをつづります。

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