ワイズマンはこのほど、国際モダンホスピタルショウ(7月15日~17日:東京ビッグサイト)の出展について、その内容を明らかにした。展示製品は、2009年秋にリリース予定の「電子カルテシステムER」「病棟看護支援システムER」「リハビリ管理システム」の、それぞれのバージョンアップ版を先行して出展する。
●自社開発する各部門システムのスムーズな連携をアピール
「電子カルテシステムER」は、200~400床規模の病院を顧客ターゲットとして開発された、カルテ入力とオーダリングの機能を持つ診療支援システム。「最大の特長は、導入対象を中規模病院に合わせたことで、必要な機能だけに絞り込んだコンパクトで、かつ使いやすいシステムとしてリリースした点。機能を絞り込んだ結果、コストパフォーマンスも高いパッケージ製品となっている」(同社福祉営業企画部 販売促進企画課の谷崎愛親子氏)という。会場では、この秋にリリースを予定するバージョンアップ版を先行して展示する。
同社は、「電子カルテシステムER」と同時期にリリース予定の、看護師の事務作業負担軽減、病棟における看護業務の効率化を支援する「病棟看護支援システム」と、リハビリ室における療法士の予定作成や受付管理、リハビリ記録作成、検査評価や実施計画書作成などの間接業務全般を支援する「リハビリ管理システム」のバージョンアップ版も先行して展示・デモする。両システムともに「電子カルテER」とのスムーズな連携も強みであるため、システムで入力された診療情報をデータベース化することで、院内各部門での情報共有が可能となり、また、受付から診療、会計、レセプトまでの業務を効率化できる特徴を強くアピールする方針だ。
「電子カルテシステムER」は、福祉・介護関連事業にも注力する同社の特長を生かし、長期入院患者にも対応しやすいカレンダー・オーダー機能や、医療保険、介護保険のどちらの保険も同時に扱える自動オーダーシステムも「医師が混乱せずに使える」ところも大きなポイントという。
インターフェイスは、患者の診療情報や部門ごとの記録を履歴管理する「ERガイドエリア」、SOAP形式のほかに9つのフリー入力ができる「カルテエリア」、投薬・検査・注射などのオーダー分類が色分けされて表示される「オーダーエリア」の3表示構成。「極力画面を切り替えずに、情報が一覧できる使いやすい画面構成」(同氏)となっている(井関 清経)。