パナソニックは7月15日(水)から17日(金)にかけて東京ビッグサイト(東京・有明)で開催される「国際モダンホスピタルショウ2009」(主催:日本経営協会)で、2009年3月に発売した医療用モバイルノートパソコン「TOUGHBOOK CF-H1」をメインの出展物として位置づけ、大々的なPR活動を展開する。
TOUGHBOOK CF-H1は、同社とインテルが共同で開発した、病院など医療現場での利用を想定したタブレット型PC。一般ユーザー向けのTOUGHBOOKシリーズと同様に、落下や液体に対する堅牢性に加え、医療用として薬品や消毒のためのふき取りに対する耐性を高めているのが特徴だ。ホスピタルショウ会場では同社ブースに3台のCF-H1を展示し、あわせて、医療関連のアプリケーション・ベンダーなど16社の協力を得て、各出展社でCF-H1を展示する。実際のアプリケーション体験を通じて、医療現場での実用性を訴える考えだ。
●定期的なふき取りを促す「クリーニングお知らせ機能」実装
医療現場での使用を考慮に入れ、診療・看護業務を中断せず、電源を入れたままバッテリーが交換できる「ホットスワップ」機能を搭載し、バッテリー駆動時間は2パック利用時で約8時間使用できる。また、バッテリー交換時に使用する予備電池は、オプションのクレードルなどで充電できる仕様となっている。
ユーティリティとしては、本体の定期的なふき取りを促す「クリーニングお知らせ機能」を持つ。これは、あらかじめ設定したタイミングでふき取りを促すメッセージを表示し、看護師などのユーザーが「ふき取りをする」とメッセージに応じると、画面が暗くなり、ディスプレイ上をふき取った部分については、順次、明るくなって擬似的にふき取った様子を表現する仕組みだ(写真2)。
10.4インチ型液晶ディスプレイは付属するペンでも指でも操作可能なタッチパネル機能付き。重さはストラップ込みで約1.5kgと、いま話題のネットブック並みの重量だ。実際に、病棟などの持ち運び先での操作性を想定して使ってみたが、その軽さ・操作感ともに使いやすさと軽さを実感する(写真3)。
外部とのインタフェースとしてはBluetoothのほか、IEEE 802.11a/b/gおよびnドラフト2.0対応の無線LAN機能を内蔵する。患者識別に用いるバーコードリーダーやRFIDリーダー、および200万画素の内蔵カメラも搭載する。
●16社のブースでスタンプラリーを展開
パナソニックは、自社ブースと上記の16社出展ブースで、来場者向けにスタンプラリーを実施する。幅広い来場者に、ハードウエアの特徴と、実際の医療現場を想定したアプリケーションを体験してもらうのが狙いだ。多くの来場者にスタンプラリー参加を促すために、パナソニック特製マグカップ(数量限定)のほか、参画企業からも数多くのノベルティを用意する予定という。パナソニックブースは、「医療情報システムゾーン」のF-73に出展する。(井関 清経)
◆スタンプラリー参加企業
ロアス(A-37)
パラマウントベッド(C-14)
NDソフトウェア(F-66)
GE横河メディカルシステム(F-39)
サトー(F-72)
シスコシステムズ(F-16)
大崎コンピュータエンヂニアリング(F-48)
エスエフシー新潟(F-13)
ピーエスシー(F-92)
礫川システムデザイン事務所(F-81)
富士ゼロックス(F-41)
マルマンコンピュータサービス(C-20)
ERGOTRON(A-22)
サンワサプライ(A-13)
グッドサイクルシステム(A-55)
夢工房(E-12)
【関連サイト】
・国際モダンホスピタルショウ2009公式サイト
・パナソニック「TOUGHBOOK CF-H1」製品ページ
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