欧州の先進国を中心とした経済協力開発機構(OECD)はこのほど、保健医療の標準的な指標として、日本でも頻繁に引用される調査統計データの最新版「OECD Health Data 2009」を公開した(OECDのアブストラクトはこちら)。データ公開に合わせたOECDの報道発表では医師不足の現状がトピックとして紹介されており、この問題が今、日本だけでなく、先進各国にとって共通の悩みになっていることが分かる。
図1が各国の人口1000人当たり医師数である。OECD平均は3.1人。日本は2.1人で30カ国中27位。日本より低いのはメキシコ、韓国、トルコの3国しかない。日本の「医師不足」を示す“確証”の1つである*1。
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