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日常診療のピットフォール
入浴中に一過性の意識障害を来し、発熱…その原因は?
洛和会音羽病院総合診療科ランチタイムカンファレンスより

2009/08/17

主訴 78歳、男性。一過性の意識障害。

前日より鼻汁、咽頭痛、咳が出ていたが、倦怠感や熱感はなく食欲もあった。来院当日は、夕食後いつも通り入浴していた。30分ほどしてブクブクという音が浴室から聞こえ、不審に思った妻が様子を見に行くと、上唇まで湯に浸かっており、湯面に食物残渣が浮いていた。呼び掛けに反応はあったが意識がもうろうとしていたため、救急車を要請した。

連載の紹介

カンファで学ぶ臨床推論
病歴と身体所見、検査値などから鑑別疾患を考え、追加の問診や検査によりいかに論理的に診断を絞り込むことができるのか。日常診療の基礎となる「臨床推論」のトレーニングに主眼を置いたカンファレンスを収録しました。本連載は、『日経メディカル』誌の「カンファで学ぶ臨床推論」(旧タイトル:「日常診療のピットフォール」)からの転載です。

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