ゲフィチニブ(商品名:イレッサ)は、2002年に世界で初めて日本で承認された抗癌剤です。非小細胞肺癌に有効な分子標的薬として注目されましたが、発売直後より急性肺障害、間質性肺炎による死亡が多数報告され、大きな社会問題になりました。現在も全国2カ所で薬害イレッサ訴訟が継続中です。
このゲフィチニブについて、東アジアの患者を対象に行われたランダム化比較試験(RCT)であるIPASS(IRESSA Pan-Asian Study、関連記事1、関連記事2)の結果が発表されたので読んでみました。
Mok TS, Wu YL, Thongprasert S, Yang CH, Chu DT, Saijo N, et al. Gefitinib or carboplatin-paclitaxel in pulmonary adenocarcinoma. NEJM 2009; 361: 947-57. (2009年9月3日号)