PSA(前立腺特異抗原)による前立腺癌検診の有効性については、2009年3月に2件のランダム化比較試験(RCT)[1,2]が発表されましたが、決定的な結論は出ず、コントラバーシャルな状態が続いています。
わが国でも、日本泌尿器科学会は「50歳以上の男性のPSA検診を推奨」(こちら)、厚生労働省研究班は「現在のところ対策型検診として実施することは勧められない」」(こちら)との見解です。そこへ今回、スウェーデンで行われた症例対照研究が発表されましたので、読んでみました。
Holmstrom B, Johansson M, Bergh A, Stenman UH, Hallmans G, Stattin P. Prostate specific antigen for early detection of prostate cancer: longitudinal study. BMJ 2009; 339: b3537.(2009年10月3日号)