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水痘が減ると帯状疱疹が増加
国内約5万人の調査で判明

「20~40歳代は子育てを通して水痘の子どもと接し、何らかの形でブースター効果を受けるのでないか」と話す外山皮膚科院長の外山望氏。

帯状疱疹は、学校が夏休みに入り水痘の発生が減少する7~8月に増加する――。外山皮膚科(宮崎県日南市)院長の外山望氏らが、宮崎県内で行った大規模疫学調査で、こんな実態が明らかになった。

 調査には、宮崎県皮膚科医会の開業医39施設と、総合病院7施設が参加。1997~2006年の10年間にわたり、宮崎県下で発生した帯状疱疹、4万8388例(男2万181人、女2万8207人)のデータを解析した。

 その結果、10年間累計で1000人当たりの帯状疱疹患者は4.15人で、患者は10年で26%増加していた。発症率を季節別に見ると、帯状疱疹は8月に最も多く、冬は少なかった(図1)。

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