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静かな島で救急車のサイレンが鳴った日
土井 基嗣(南大東診療所)

2009/10/12

 島での生活は、とても静かです。ここでの「静か」とは、本当に騒音が無いということ。車の音、携帯電話の音、人の声、どこかで流れている音楽など、都会に住んでいるとどれも生活の一部になっており、聞こえること自体を特別意識しない音さえも、何も聞こえません。そうそう。島では救急車のサイレン音もないのです。テレビから救急車のサイレン音が流れたときに、思わず体が反応してしまい、苦笑することもあります。

連載の紹介

離島医師たちのゆいまーる日記
沖縄県の離島診療所で働く、出身県も経験年数もさまざまな10人の医師が、診療だけにとどまらない日々の生活をつづります。「ゆいまーる」とは沖縄方言で相互扶助の意味。「ゆいまーるプロジェクト」は沖縄県の離島で働く医師たちが集う組織です。現在の執筆者は。「こちら
「ゆいまーる日記」が電子書籍になりました

 2009年から3年間、沖縄の離島で働く若い先生方に持ち回りで執筆していただいた「離島医師たちのゆいまーる日記」。連載のうち、選りすぐりの60本を再編集の上、電子書籍にまとめました。離島で1人で働く医師にはどのような役割が求められるのか、休みは取れるのか、家族はどうなるのか、島の人たちとの関係はどうなのか――。現場の話がぎゅっとつまった書籍となっています。

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