1.処方の具体的内容は
52歳の男性<処方1>オーダー/印字出力、病院の循環器科 | ||||
ヘルベッサーRカプセル 100mg | 1Cap | 1日1回 | 朝食後 | 30日分 |
バイアスピリン錠 100mg | 1錠 | 1日1回 | 朝食後 | 30日分 |
マイスタン錠 5mg | 1錠 | 1日1回 | 就寝前 | 30日分 |
ニトロダームTTS 25mg | 30枚 | 1日1回 | 朝に貼付 | |
2. 何が起こりましたか?
・マイスリー錠<ゾルピデム酒石酸塩>とマイスタン錠<クロバザム>を同じものだと思っていた。
3. どのような過程で起こりましたか?
・<処方1>の前に患者にはアモバン錠<ゾピクロン>を処方していた。しかし、患者から「翌朝から午前中いっぱい、口の中のにがみが気になる。」との訴えがあったために、マイスリー錠に変更することにし、患者にも変更することを伝えていた。
・<処方1>を処方後、薬剤部から「マイスタン錠は、他の抗てんかん薬と併用して使用することや、初回投与量としては 10 mg とすると添付文書に記載があります。この患者さんには他の抗てんかん薬は処方されていませんし、用量も少なくなっています。この御処方で間違いないでしょうか?」と疑義照会を受けた。
4. どのような状態(結果)になりましたか?
・そこで、「自分としては、マイスリー錠を処方したつもりであるが、マイスタン錠は、マイスリー錠の併売名や後発品名ではないのか?」と尋ねたところ、両薬剤は全くの別物であることが判明した。マイスタン錠は抗てんかん剤であることをその時に初めて知った。そこで、<処方2>に変更した。
<処方2> | ||||
ヘルベッサーRカプセル 100mg | 1Cap | 1日1回 | 朝食後 | 30日分 |
バイアスピリン錠 100mg | 1錠 | 1日1回 | 朝食後 | 30日分 |
マイスリー錠 5mg | 1錠 | 1日1回 | 就寝前 | 30日分 |
ニトロダームTTS 25mg | 30枚 | 1日1回 | 朝に貼付 | |