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パンデミックに挑む

太陽工業の医療用陰圧テント、新型インフルエンザ対策で問い合わせ相次ぐ

写真1 太陽工業の医療用陰圧テント(危機管理産業展2009から)

 新型インフルエンザの流行に伴い、太陽工業医療用陰圧テントに問い合わせが相次いでいる。9月には自治体を中心に40件余の納入実績があるなど、今年5月から10月までに納入予定も含めるとすでに100件を越えたという。その後も、自治体や医療機関などからも引き合いが増え続けていることから、同社は在庫製品を確保するなど生産体制を強化した。

 医療用陰圧テントは、同社の内袋式エアチューブを採用した「マク・クイック・シェルター」をベースにしたもの(写真1)。陰圧式フィルター装置を接続することで、本体テント内部の気圧を外部より下げ、汚染された室内の空気が外部に拡散するのを防ぐ。前室や冷暖房設備を取り付けることで、緊急時でも医療行為を行いやすい環境を実現できることが特徴の1つだ。また、テントの形状を維持するために屋根膜と一体化したエアビーム(空気の柱)を採用したことで、約15分で設営が可能な点も評価されている。

写真2 医療用陰圧テントの室内(危機管理産業展2009から)

 医療用陰圧テントの大きさは、間口4m、奥行き5m、高さ2.5m(写真2)。テント重量は、本体テント約65kg、前室約45kg(オプション)で合計約110kgとなっている。価格はテント本体に加え陰圧式フィルター装置や内膜、照明などを含めて330万7500円(税込)。


■参考情報
マク・クイックシェルターの設営の様子(動画。太陽工業のホームページ)

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