高度心肺蘇生法(ACLS)ガイドラインには、血管確保と薬剤投与の実施が含まれている。しかし、これにより臨床転帰が向上することを示すエビデンスはこれまでなかった。ノルウェーOslo大学のTheresa M. Olasveengen氏らは、院外心停止者に対するACLSから薬剤の静脈内投与を除くと、臨床転帰にどのような影響が現れるかを調べる無作為化試験を実施。この結果、薬剤静注がCPRの質を低下させることはないものの、生存利益ももたらさないことを明らかにした。詳細は、JAMA誌2009年11月25日号に報告された。
海外論文ピックアップ JAMA誌より
JAMA誌から
ACLSにおける薬剤静注は生存退院を増やさない
薬剤静注の有無で臨床転帰を比較した初の無作為化試験の結果
2009/12/15
大西 淳子=医学ジャーナリスト
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