日経メディカルのロゴ画像

特集●日本医師会会長選挙をめぐって Vol.6
京都府医師会の森会長が立候補を表明
重大影響及ぼす大阪の会長選もスタート

 4月1日の投票日まで2カ月あまりとなった日本医師会の会長選挙。ここへ来て、新たな動きが表面化した。1月29日、かねて出馬のうわさがあった京都府医師会長の森洋一氏が、正式に立候補を表明したのだ。2月1日午後、京都市内で記者会見を開き、出馬の動機や政見などを明らかにする(詳細は続報する)。現会長の唐澤祥人氏、茨城県医師会会長の原中勝征氏に続く、第3の立候補予定者が登場したわけだ。

 昨年9月中旬の出馬表明以来、特に目立った動きのなかった唐澤氏も、2月1日から東京都医師会内に選挙対策本部を設ける。2月20日には、東京駅近くに設ける別の選対本部の事務所開きも予定している。2月の声を聞く前に、選挙戦はいよいよ本格化してきた。

大阪で森・原中の代理戦争
 選挙準備に取り組む中で、各陣営がかたずを飲んで見守っている選挙がある。1月20日に告示され、2月14日に投開票される大阪府医師会の会長選挙だ。

 立候補者およびその予定者は、4選を目指す現会長の酒井國男氏と元日医常任理事の伯井俊明氏。前回は1票差で酒井氏が勝ったが、その際の投票手続きをめぐって裁判沙汰になったという、いわくつきの組み合わせである。

 日医の会長選挙は、会員数に応じて各都道府県に割り当てられる代議員の投票で決まる。大阪は東京に次ぐ代議員を抱えており、近畿地方の各医師会にも影響力も持っているだけに、日医会長選の立候補予定者としては、ぜひ自分を支持してくれる人に当選してほしいところだ。実際、伯井氏の選対開きには原中氏が、酒井氏の方には森氏がそれぞれ駆け付け、支持を訴えている。

この記事を読んでいる人におすすめ