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JICA麻酔薬報道に見る“日本病”

2010/04/09

 4月5日付の朝日新聞に、1月のハイチ大地震に派遣されたJICA(国際協力機構)の医療チームが、全身麻酔剤のケタラールを持参できずに困ったという話が報じられていました。ケタラールは、乱用すると幻覚を伴ったり、また、呼吸抑制にも注意する必要はあります。ただ、自発呼吸を残して麻酔をかけられるため、検査時の全身麻酔などに使われる実用的な麻酔薬です。

著者プロフィール

竹中郁夫(もなみ法律事務所)●たけなか いくお氏。医師と弁護士双方の視点から、医療訴訟に取り組む。京大法学部、信州大医学部を卒業。1986年に診療所を開設後、97年に札幌市でもなみ法律事務所を開設。

連載の紹介

竹中郁夫の「時流を読む」
医療のリスクマネジメントを考えるには、医療制度などの変化に加え、その背景にある時代の流れを読むことも重要。医師であり弁護士の竹中氏が、医療問題に関する双方向的な意見交換の場としてブログをつづります。

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