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400kgの牛が振る舞われる「やまねこマラソン」
内藤 祥(西表西部診療所)

2010/04/13

 みなさんはマラソンにどんな印象を持っているだろうか。つらい、苦しいというイメージが強いかもしれない。都市部でもマラソンがはやりつつあるようだが、多くの人にとっては見物がせいぜいで、自分自身では参加しようと思わないのではないか。

 しかしここ沖縄県は大きなマラソン大会が数多くあることで有名で、多くの県民に走者あるいは応援者として参加するという主体的な意識が強い。インターネットなどで調べると、沖縄県内のあちこちの地域で毎月無数の大会が開催されていることに驚かされる。特に離島のマラソンイベントは人気が高く、「宮古島トライアスロン」「伊平屋島ムーンライトマラソン」など、全国的にも名が通っている大会も多い。そして今回紹介する我らが西表島「やまねこマラソン」もこれらに負けず劣らず県内外から多くの参加者を集める、今年で17年目を迎える歴史ある大会なのである。

 

連載の紹介

離島医師たちのゆいまーる日記
沖縄県の離島診療所で働く、出身県も経験年数もさまざまな10人の医師が、診療だけにとどまらない日々の生活をつづります。「ゆいまーる」とは沖縄方言で相互扶助の意味。「ゆいまーるプロジェクト」は沖縄県の離島で働く医師たちが集う組織です。現在の執筆者は。「こちら
「ゆいまーる日記」が電子書籍になりました

 2009年から3年間、沖縄の離島で働く若い先生方に持ち回りで執筆していただいた「離島医師たちのゆいまーる日記」。連載のうち、選りすぐりの60本を再編集の上、電子書籍にまとめました。離島で1人で働く医師にはどのような役割が求められるのか、休みは取れるのか、家族はどうなるのか、島の人たちとの関係はどうなのか――。現場の話がぎゅっとつまった書籍となっています。

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