片頭痛の随伴症状として悪心・嘔吐が知られる。しかし小児では、頭痛症状がなく、胃腸炎などの原因もないにもかかわらず、発作性の嘔吐を定期的に繰り返すことがある。こうした症状は周期性嘔吐症候群(cyclic vomiting syndrome:CVS)と呼ばれ、国際頭痛分類第2版で「小児周期性症候群」に分類されている。小児周期性症候群は、後年になって片頭痛に移行することが多いといわれている。
CVSの診断基準は、強い悪心や嘔吐が1時間~5日間続く発作を周期性に繰り返すことや、発作時には1時間に4回以上の嘔吐を繰り返すことなどだ(表1)。
新規に会員登録する
会員登録すると、記事全文がお読みいただけるようになるほか、ポイントプログラムにもご参加いただけます。
この連載のバックナンバー
2010/06/17
2010/06/10
2010/06/09