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07年から適応開始し、妊娠・出産後の問題はなし
挙児希望ある子宮筋腫患者への適応広がるFUS
英国St.Mary's Hospital放射線科医Wladyslaw Michal Witold Gedroyc氏に聞く

 造影MRガイド下で集束超音波手術(focused ultrasound surgery:FUS)を行うための医療機器が薬事承認され、今年1月に発売された(関連記事:2010.3.15「子宮筋腫を超音波で治療」)。体外から超音波を集中照射して病変部を加熱・壊死させるため、外科的手術と比べて侵襲性が低いのが特徴だ。さまざまな腫瘍の治療で臨床応用されているが、良性疾患であり照射部位を特定しやすい子宮筋腫での施行例が最も多く、既に海外では約5500症例の治療実績がある。

 一方、日本国内ではこれまで複数の医療機関が個人輸入によりFUSを行ってきたが、普及はまだこれからの段階だ。英国St. Mary's Hospitalの放射線科医でこれまで多くの症例にFUSを行ってきたWladyslaw Gedroyc氏に、英国での治療成績とFUSの今後の広がりについて聞いた。


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