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特集●糖尿病の新診断基準、臨床現場への影響は? Vol.2
HbA1c表記「+0.4%」の波紋
日常臨床や健診などでの切り替えは約1年後

 今回の糖尿病診断基準改訂におけるもう1つの大きな変更点は、HbA1cの表記法だ(関連記事「 1年後をめどに日常臨床のHbA1c表記を国際標準のNGSP相当値に変更」)。

 わが国ではこれまで、HbA1cの表記に、独自基準であるJDS(Japan Diabetes Society)値を用いてきた。だが、国際標準化に対応し、国際学会や英文論文などでは2010年7月1日から、日常臨床や健診などの現場では約1年後のあらかじめ定められた日時をもって、NGSP(National Glycohemoglobin Standardization Program)相当値(%)を使用することになる。HbA1cの測定法はこれまでと変わらず、NGSP相当値(%)は、JDS値(%)に0.4を加えた値になる(下表)。

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