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期待外れのたばこ政策に見る「知らされない不幸」

2010/01/15

 皆様、遅ればせながら明けましておめでとうございます。

 昨年最後の本ブログでは、私が講演の終盤で「世界最大の悲劇、それは沈黙と無関心」と訴えていることを紹介しました。今年最初のブログでは、「可能な限り正確なエビデンスで物事を判断する重要性」について紹介したいと思います。具体的には、税金の使い道を決める際の、基盤となる情報の重要性です。

 下の表は、2007年3月24日の『週刊東洋経済』の特集「不都合なたばこの真実 ガンの嘘」の中で紹介されていた、日本人の人口10万人当たりの生涯リスクです。

著者プロフィール

本田宏(済生会栗橋病院院長補佐)●ほんだ ひろし氏。1979年弘前大卒後、同大学第1外科。東京女子医大腎臓病総合医療センター外科を経て、89年済生会栗橋病院(埼玉県)外科部長、01年同院副院長。11年7月より現職。

連載の紹介

本田宏の「勤務医よ、闘え!」
深刻化する医師不足、疲弊する勤務医、増大する医療ニーズ—。医療の現場をよく知らない人々が医療政策を決めていいのか?医療再建のため、最前線の勤務医自らが考え、声を上げていく上での情報共有の場を作ります。

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