中央社会保険医療協議会での議論を見ると、後発医薬品の使用促進については、次期改定以降、一層強化されるようです。また、保険者による啓蒙活動は、今も盛んに行われています。
ただ、後発品への切り替えが起こった後で、また先発品に戻るケースも少なからずあると聞きます。では、どの程度あるものなのでしょうか?
今回は、アムロジピンを例に、この疑問を分析してみました。アムロジピンの後発品は2008年7月時点で34社70品目が収載されています。先発品のアムロジピンは製薬会社2社が別銘柄として発売していますので、それぞれをA剤・B剤として区分して分析しました。
また、後発品から先発品への“戻り”については、院内と院外の処方の違いで差があるかもしれません。そこで、その点も考慮して分析してみました。いつも通り、分析対象は健保組合のレセプトです。
後発品発売後の9カ月間で約10%が切り替え
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著者プロフィール
木村真也(株式会社日本医療データセンター社長)●きむらしんや氏。1981年京都産業大学卒。大手外資系製薬会社マーケティング部長、CROバイスプレジデントなどを経て、2002年に日本医療データセンターを設立。
連載の紹介
レセプトを読み解く
日本医療データセンター(JMDC)では、複数の大手健康保険組合からのレセプトや健診データを基に、様々な分析を行ってます。1000万件を超える膨大なデータから、同社社長の木村氏が、医療の「今」を探ります。
この連載のバックナンバー
2012/06/11
2012/04/16
2012/02/16
2011/12/22
2011/10/21