糖尿病患者の血糖コントロールを示す指標として、HbA1cが広く使われています。しかし、HbA1cの値をどこまで下げればよいのか(下げれば下げるほどよいのか)については、いまだ議論があります。2008年に結果が発表されたACCORD試験[1、参照記事]では、HbA1cの目標値を6.0%に設定した厳格管理群でかえって死亡が増えたため、試験の一部が中止されました(参照記事)。一方、ADVANCE試験[2、参照記事]では、厳格管理群で心血管死亡および全死因死亡に有意な増加は見られませんでした。
先日、HbA1cと死亡の関係について、オランダで行われたコホート研究が発表されたので読んでみました。
Landman GW, van Hateren KJ, Kleefstra N, Groenier KH, Gans RO, Bilo HJ. The relationship between glycaemic control and mortality in patiens with type 2 diabetes in general practice. Brit J Gen Pract 2010;60:172-5.(2010年3月号)