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あるはずの子宮頸部が見つからない!
(2010.11.2訂正)

2010/11/02

 今回は、前回に引き続いて学生時代の婦人科クリニックの実習の話をしたい。前回紹介したクリニックでは、内診の際の患者さんの不安感を取り除くため、内診の前には患者さんの上体を45度まで起こし、希望者には手鏡を手渡すようにしていた。手鏡を自分の足のあたりに持って使うことで、私たちのしていることが患者さん自身の目で確認できるようにするためだ。また、特に不安感の強い患者さんには、検体採取用の綿棒やブラシなどを手で触ってもらうようにもしていた。今日診察できることだけが重要なのではなく、これからも定期的に、そして問題があるたびごとに、気軽に来て相談してほしい。そのためにも、今日の内診をできるだけ快いものにする

著者プロフィール

緒方さやか(婦人科・成人科NP)●おがた さやか氏。親の転勤で米国東海岸で育つ。2006年米国イェール大学看護大学院婦人科・成人科ナースプラクティショナー学科卒。現在、カリフォルニア州にある病院の内分泌科で糖尿病の外来診察を行っている。

連載の紹介

緒方さやかの「米国NPの診察日記」
日本でも、ナースプラクティショナー(NP)導入に関する議論が始まった。NPとは何か?その仕事内容は?米国で現役NPとして働く緒方氏が、日常診療のエピソードなどを交えながら、NPの本当の姿を紹介します。

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