本連載の最後に、2004年度から必修化された医師臨床研修制度に関する、指導医793人と研修医160人、計953人の意見を一挙紹介する(調査の概要は、「トンデモ研修医5つのタイプ―指導医793人の嘆き」を参照)。
まずは指導医の意見から(研修医の意見はこちら)。新たな臨床研修制度では、スーパーローテーション方式が採用された。2年間で複数の診療科を回る同方式に対しては、「短期間では何も学べない」「研修医に責任感が生じにくい」との批判は多く、「すぐ入れ替わる研修医に、熱心に指導する気にはなれない」との思いから、「お客様扱い」となりがちな実態がうかがえた。これらは新制度の導入直後から指摘されてきた問題だが、本調査でも改めて裏付けられた格好だ。
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